トロールの森 ユニークな造形達

トロール森について

「トロールの森」とは、難解と思われがちな現代美術を身近な環境の中で、たくさんの方々に見ていただこうという主旨のもと西荻地域をアートで盛り上げる活動を展開するNPO法人「西荻まちメディア」が中心となり、2002年から始まった野外美術展です。

都会のオアシス、都立善福寺公園を主会場として、様々な美術作品が、公園を行き交う人々を楽しませ、また悩ませ、考えさせ、日常生活のささやかなスパイスとして定着してきました。今年度(2007年度)で6周年となります。
2007年度も、春と秋に、地元の子供達やアーティストの作品が公園に彩りを添える予定です。

まちと森をつなぐかたち
「トロールの森」は2002年から都立善福寺公園を主会場として行われている野外美術展です。
善福寺池は、井之頭池、石神井池とともに武蔵野三大湧水池と称されていますが、交通の便の悪さ(といっても、西荻窪駅徒歩約20分)や風致地区の指定地域ということもあり、比較的落ち着いた雰囲気を今に残しています。
行楽客で賑わう井之頭公園とは違い、善福寺公園は近隣の方々の憩いの場としての機能がより強く、定期的な来園が多いのも特徴です。
そこに美術作品を持ち込むことによって、日常のリズムにささやかな揺さぶりをかけることが実行委員会としての一つのねらいです。(試しに井之頭公園と善福寺公園で同一の作品に対しての反応の違いを想像してみてください。)「トロールの森」は、どうしても一発真剣勝負の鑑賞になりやすい、少数の人を対象とした美術館やギャラリーとは違い不特定多数の人々が、まち(西荻窪)と森(善福寺公園)を往来する中で、ある一定の期間(約1ヶ月)に作品に繰り返し触れ合うことによりその作品の裏にある意味や、そこから生活の中で今まで気付かなかった存在や価値観を見出すことを可能にする野外展示です。そのような下地もあるなかで、今回のテーマとして「まちと森をつなぐかたち」をあげたいと思います。
野外展示となると、豊かな自然の中で行われるもの(妻有・白州・我孫子)、逆に都市部の駅周辺(天神・仙台)で行われるものなどある意味、極地的な展開の中で、どうしても、その環境を意識したカラーに成りやすいものです。それを逆手にとって、この都市型公園として成熟している善福寺公園ならではのアプローチが可能ではないかと委員会では考えました。他の野外展示会場では考えにくい、まち(都市)と森(自然)とが親密に結び付いているこの場(善福寺公園)を巧みに示唆するような新鮮な視点の作品を広く提示していければと考えます。

NPO法人 西荻まちメディア トロールの森2006 企画実行委員会
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